三朝四朝又朝朝

思ったことなどを徒然に・・・・・・
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大河ドラマ 平清盛 第10回 感想

「待賢門院様・・・お救いしとうございます」と言って璋子を抱きしめる佐藤義清。
義清の胸に顔を埋める璋子・・・。

翌朝。

「璋子様。お目覚めの時でござりまするよ」と声をかける堀河局。
その呼びかけに応じず、「長からむ 心も知らず・・・」と堀川が詠い、教清が添削した歌を繰り返す璋子。
璋子の様子に何事かを察した堀河。
その頃、歩みを止め振り返る義清の姿があった・・・。

テーマ音楽。

こちらも見事な演奏ですね。

今週は何かと雑用が多くて感想を書く時間がとれませんでした。
今更ですが、第10回の感想をちょっとだけ・・・。

今回のサブタイトルは「義清散る」でした。このサブタイトルで思い出すのが昨年のお江さんの「淀、散る」です(笑)お江さんは超絶ファンタジー大河ドラマでしたが、宮沢りえ演じる淀は美しく散りました。

「美しく生きたい」と言った義清、美しく散れたのでしょうか・・・。

結論から言いますと、醜く散りました。
サブタイトルは「義清絞める」とか「義清蹴る」とした方が良かったかも(笑)

義清も散りましたが、散ったのはドラマとしての「平清盛」だったかもしれません。

義清の動きを追ってみましょう。

(1)北面の武士が詰める稽古場

得子が産んだ躰仁親王が東宮になった事についての情勢を清盛から聞かれる義清。

「それは即ち、何がどうなる事を示しておるのじゃ?」
「まず宮中における得子様のお力が益々強まることになろう・・・。躰仁様が帝となられれば、国母となられるお方ゆえ・・・」
「躰仁様は間違いなく帝となられるのか?」
「おそらく・・・だが、何が起こるか分からぬ世だ」
「雅仁様が帝になられる見込みは?」
「雅仁様?」
「あのようなお方が治天の君となられれば、世は終わりじゃ」
「いや・・・今も既に救いようがない・・・私たちがお仕えする鳥羽の院があの体たらくとは・・・心底呆れ果てた。私たち武士が守らねばならぬ!」

うーん、ここで「鳥羽の院があの体たらくとは・・・」と義清が鳥羽院を非難する心境がよく分からないよ。

義清は崇徳帝が何故鳥羽上皇から疎まれ孤立するようになったかという事情はよく分かっているはず。清盛に説明していたしね。その原因は鳥羽上皇にあるのではなく、璋子に人を愛する感情に欠けているからということだったわけで、そのため璋子をも救いたいと思うようになったはずだよね。だから、ここで義清が鳥羽上皇を非難するのは疑問。なんでそうなった?

今まで描かれた義清の人物像だったら、「鳥羽の院も璋子様も気苦労が絶えぬ御様子・・・おいたわしい限りじゃ。私たち武士が力になってやらねばならん!」という感じになるのではないかな???

(2)清盛の館、義清の男っぷりに嫉妬した兎丸と相撲の勝負をする義清

勢いよく飛びかかる兎丸。
身をかわして兎丸を避ける義清。
義清の勝ち(笑)

悔しがる兎丸に義清は一言。
「勝負は熱くなった方が負けだ」

うーむ、確かに義清の言う通りだけどね。
これって・・・この勝ち方って「美しい」だろうか?
相撲での勝ち方としては「醜い」勝ち方だよね。

「私は、ただ、美しさを求めているだけだ。矢は、的の中央に当たるが最も美しく、歌は、そこにふさわしき言葉が選ばれ、見事に組み合わされた時こそ、最も美しい。いかなる世においても、美しく生きる事が、私の志だ」と言った義清にとって、「美しい」勝ち方とは言えないよね。この言葉を相撲に当てはめれば「・・・相撲はがっぷり四つに組んで互いの力を出し切った時こそ美しい・・」になると思うのだけれど・・・。

(3)得子が雅仁親王に対して「白河院の子」と言ったことに対し、璋子が得子につかみかかった事を聞いた義清。

噂話を耳にした義清、放った矢は的を外れる。(1)の場面では全て的を射ていたから義清が動揺していることを表していました。
で、鳥羽上皇が水仙見物へ行くこととなり、義清たち北面の武士はその警固をする役目なのだが義清は役目をさぼる。

南殿の庭。一面に植えられた菊を見て、悲しげな表情を浮かべ独り佇む璋子。
そこに教清が忍んでくる。

「いつもここにおいでになる・・・菊が咲いておらずとも。ここに何があるのでござりまするか?」と言いながら近づく義清。
「それ以上近づいてはならぬ」と璋子。
足を止めた義清に璋子は言う。
「あの日の事は忘れよ」
「忘れられませぬ・・・御自分でもお分かりになっているはずです。あの日から、あなた様は変わられた。空っぽな目でなくなった。人前で取り乱し、得子様に掴みかかるほどの熱きものが、心の内より湧き上がっておるのです」

義清から目を逸らせた璋子は何かを見つけた。義清を避け、その何かを確かめようと跪き草を掻き分ける璋子。
探していたものを見つけた璋子は涙を流す。

「水仙・・・」義清が呟いた。
「まだ咲いておったのじゃな・・・ここに、ここに」と璋子は愛しげに水仙に触れる。

この場面、ここまでは「美しい」場面でした。が・・・。

「許さぬ・・・」

義清は「許さぬ!」と言いながら、璋子を押し倒し、その首を絞める。

「何故分かって下さらぬのですか!あなたをお救いできるのは私しかおらんのに!何故私ではなく、あのような惨いお方を愛しく思われるのですか!」

意味不明。

そこへ、何故か(笑)清盛が駆けつける。おい清盛、警固の仕事はどないしたんや(笑)

義清を突き飛ばす清盛。茫然自失の義清。

「璋子様!」と堀河も駆け寄る。
「一体何があったのです?・・・義清殿」
義清と璋子の様子から何事かを察した堀河。
他の警固の者たちが騒ぎ出す気配に、堀河は二人に「お逃げくださいませ。早よう!」と促す。

いや、ホント、ここは意味不明でした。
今までの義清なら、水仙を見て涙を流し璋子の姿を目にした場合、踵を返し黙って立ち去るべきだったでしょう。そして、己の中に渦巻いている様々な感情に気付くって描写で十分でしょうに。

激高する義清を描くなら、璋子を突き飛ばし璋子の首を絞めるのではなく、水仙を引き千切る方が良かったと思います。
「こんなものがあなた様をお救いできるはずはありませぬ!」などと言いながらね。そこへ清盛が駆けつけるって感じで十分だったでしょう。

まあ、可愛さ余って憎さ百倍って感情も分かりますけどね・・・。「美しさ」を追求している義清にはそぐわないよ。

(4)清盛の館で酒を酌み交わす清盛と義清。

「何を考えておるのじゃ、義清!相手は院のお后ぞ」と清盛。
「私は、ただ引き出したかった。待賢門院様の心の奥に眠っている、人を愛しく思う気持ちを・・・。だが、それを引き出されたのは私の方だった。人を愛しく思う気持ちを知るのは、私だったのだ・・・」

「何を寝言を申しておるのじゃ!言うたではないかっ!『俺たち武士が王家を守っておる』と・・・今こそ、それを思い知らせる時じゃ!お前もそのつもりだったのではないかっ!」
清盛の言葉に、答えることのできなかった義清。

結局、熱くなったのは義清の方だったわけですね。ここでの義清は、まあこんな感じになるでしょうね。

で、清盛が口にする「王家を守る」っていう事と「王家の犬」の違いをもうちょっと明確に描いてほしいものです。
武士同士の会話では「王家を守る」とか言ってますが、対貴族になると「王家の犬」扱いしゃがってって感じになってますしね。そりゃ貴族からすれば「守らせてやってる」「守って当然」って思っているでしょう。このドラマで清盛たちが「王家を守る」って言うのは、なんかしっくりきません。「王家に武士の力を思い知らせてやる」とかならいいのですがね。

(5)院の御所。先日の璋子に対する狼藉を内大臣の頼長から詰問される教清。

相変わらず理詰めで教清を追い詰める頼長。
しかし、鳥羽上皇は「咎めねばならぬ事など、何一つ起きてはおらん。そなたが誰と何をしようと、最早私の心には小波一つ立たぬ故・・・」と、教清の身代わりを申し出た清盛を伴って現れた璋子に言った。

教清、無罪放免。

「すなまかったな、心配をかけて・・・」
「俺なんかより妻と子に詫びよ。心の中でな・・・あっ、そうじゃ。今宵、またうちで夕餉を共にせぬか?奥方と娘御も連れてくるがよい」
「えっ?」
「よし決まりじゃ。早速支度をさせねば・・・待っておるぞ!」

教清の館。

庭では桜の花びらを集めている妻と娘。
帰宅した教清の姿を見た二人は教清の元へ。
集めた桜の花びらを教清に渡す娘。
「美しいでしょう?」
「ああっ・・・美しい」
手の平の桜の花びらを見つめる教清。
風がそれを吹き飛ばす。
「まこと・・・美しい・・・」

思いつめた教清の様子に気付いた妻は教清に声をかける。
「殿・・・?」
教清は娘を蹴倒した。
泣き叫ぶ娘をよそに教清は館を去って行った。

うーむ・・・確かに、義清は娘を蹴落として出家した、という逸話が残っていますけどね。こうもあからさまに描くとは思ってませんでしたね。いろいろ描きようはあったでしょうに・・・。

例えば、娘と遊んでいる描写をしておいて、娘が転ぶ→義清は抱き起こすっていう場面を冒頭の方で入れておく。で、様々な事があり出家を決意した義清の裾を放さない娘→振り払う義清→娘が転ぶ→義清、振り返るが、思い直してそのまま出て行く・・・とか。

ドラマの描写だと、自分勝手な男としか見えませんでしたよ。崇徳帝はどうなった?鳥羽院にああ言われた璋子にも何にもないのか!全てを無視して出家かよ!

という次第で、ちーっとも美しくなかった義清でした。

後は、気になった点を少々・・・。

(1)得子が自分が産んだ躰仁親王を東宮にと鳥羽院に訴えるシーン。

ここで鳥羽院はお食事中なのですが、その所作がちょっとね・・・。手で口元を隠すのは良かったけど、舌がペロっと出てました。所謂、迎え舌でお行儀が悪い食べ方ですよね。三上博史はいい感じで鳥羽院を演じていただけに残念なシーンでした。

(2)藤原頼長の人物像が掴めません。

以前の回で、鳥羽院に請われて義清が歌を詠んだ時、頼長は義清の事を「媚びへつらいおって」と吐き捨ててました。躰仁親王のお誕生会の時、崇徳帝の歌を詠みあげた義清に対しては、今回「祝いの歌を詠めとの仰せに帝の歌を披露し、皆の前でそのお心のうちを解き明かすとは・・・いけしゃぁしゃぁと小賢しきことを」と非難してました。
ドラマでは筋を通す性格のように描かれている頼長ですが、義清に対しては???な感じですよね。イケ面で文武両道に秀でた義清の事が嫌いなんだろうか(笑)でも、頼長の日記には、若くして出家した義清の事を人々は感じ入ったとか書かれているんだけどね・・・。

それに、源為義が献上したと思われるオウムを飼ってましたよね。あれって平氏の密貿易の証拠品となったものだろうに・・・。そのまま自分の物としてるのかよ!って思ってしまいますよ。こういうのは許せて受け入れられる人物なんでしょうかね・・・。頼長さんってどういう人なの?

(3)清盛が義清の身代わりになると璋子に申し出た事。

なにこれ?平氏一門はどうするんだよ!全く成長してないじゃんか!リセットされたのかな・・・。

どうせなら父の忠盛や第一の重臣である家貞などに相談し、自ら鳥羽院周辺などに配る貢物を用意するなどして政治力を発揮させれば良かったのにね。そうすれば今後の清盛像が重厚なものとなっていくだろうに・・・。この後、義清を殴り続けるなど、相変わらずの青春ドラマを演じさすなんて・・・。

今まで何とか支えられていたものが一気に崩壊した感じの第10回でした。

保元の乱まで先は長そう・・・。
コメント
from: maldron   2012/03/19 5:54 PM
アップお疲れ様です。前回を見て更新を止められたのでは?と心配しました(笑)。そのぐらい支離滅裂な内容でしたね。
璋子の首を絞めた場面もそこまではBGMも含めていい雰囲気だったのに、いきなりのご乱心。今までの教清のクールなキャラクターと全く合ってないですね。子供を蹴飛ばす場面も、「行かないですがる子を振り切って」という前提があってこそなのに、あれじゃ単なるDV&幼児虐待ですよ。
西行が突然出家に至った経緯は歴史上も定説はないですが、だからこそどう描くかが脚本の見せ所だと思うんですよね。でも、あれでは完全に教清がトチ狂ったとしか思えないです。
清盛も相変わらず身勝手な義侠心で平氏一門をピンチに陥れますが、まさかの鳥羽上皇お咎めなしで救われました。この人、いつになったら成長するんでしょうかねえ。
from: 淡月   2012/03/19 11:21 PM
こんばんは!maldronさん。

いつもは月曜あたりからボチボチ書き始めて水曜日前後でUPできるのですが、今週は雑用で時間がありませんでした。

璋子が水仙を見つけて愛しげに触れる場面、私も良かったと思いました。今まで回を重ねながら描いてきた鳥羽院と璋子と水仙。美しく結実したと思います。感動しました。

でも、次の義清の行動で一気にその感動が壊された気分になりましたよ(笑)奈落の底へ落とされた感じです(笑)

水仙は鳥羽院にとっては璋子の象徴であり、璋子にとっては鳥羽院の象徴なのですから、義清は直接暴力行為に及ばず、璋子を押しのけ、象徴である水仙を踏みにじり、引き抜き、そこへ清盛が駆けつけ、呆然とする義清という感じで十分だったと思います。義清の手の平には、粉々になった無残な水仙。それを見て何事かを悟る義清ってな感じだと、後の娘から渡された桜ともリンクしますしね。うーん、もったいないなぁ・・・。クールな義清と錯乱した義清っていうギャップを狙ったのでしょうが・・・。

私の中では、「平清盛」は、この回でリセットされた感じです。でも、基本的には「嫌い」ではないですね。期待してます。テーマ音楽もいい感じですし、久しぶりの平安時代ですしね。最大の突っ込み所が主人公っていうのが泣けますけど(笑)
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