三朝四朝又朝朝

思ったことなどを徒然に・・・・・・
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大河ドラマ 平清盛 第8回 感想

博多・神埼荘の商業地

鳴り響く音楽、大道芸、飛び交う異国の言葉・・・市の賑わいに驚きの声を上げる清盛。
「これが宋との商いの場か・・・」
と感嘆する清盛に返事をしたのはオウムであった。
「アリガトウゴザイマス・・・アリガトウゴザイマス・・・」
「何じゃこいつ!しゃべったぞ!」
「この珍鳥がお気に召されましたか?では、取引をして差し上げましょう」
と家貞。家貞も楽しそうである。
「取引じゃと?・・・米も用意してきておらぬのにか?」
怪訝な表情を浮かべる清盛。背後に控える盛国も困惑している模様。
そんな二人にかまわず、家貞は商人に声をかける。
「これはいくらじゃ?」
「10貫にございます」
納得したように頷く家貞。
「10貫!馬が買えるではないか」
驚く清盛。
家貞は銭の束を商人に渡した。
「これは?」
「宋の銭、宋銭でございます」
「宋銭!?かようなもので取引が成り立つのか・・・」
「お前、そんな事も知らへんのか?アホちゃう」と馬鹿にする兎丸。
笑い声を上げる兎丸たち。
周囲の店を見渡すと、あちこちで宋銭の受け渡しの光景が清盛の目に入った。

(貿易、そして宋銭。清盛は後の国づくりの基となるものとの出会いを果たした・・・by頼朝)

うーむ、頼朝が言う内容としては違和感を感じましたね。
日宋貿易推進の平氏を滅ぼし、独自に大陸と交易していた奥州藤原氏を滅ぼしたの誰だよ。
頼朝の目が大陸を向いていたとは考えにくいですよ。
海外との貿易に関して、頼朝は関心を持っていたのでしょうか・・・。

「何と豊かで、活き活きとしておるのじゃ!はっはっはっはっ」
楽しげに笑う清盛であった・・・。

頼朝のナレーションで、せっかく楽しそうな清盛の姿もどこか虚しいですよ。
やっぱりナレーションが頼朝って、違和感あり、ですね・・・。

それに今まで宋銭を見たことがない清盛って・・・。
宋銭を見たことがないなのに、オウムの値段が10貫ということを聞いて驚くって・・・何だかチグハグですよね。
もちろん、代用通貨として米や絹などが使われてたでしょうけど、平氏という武家貴族の御曹司なのに銅銭くらいは知ってるでしょうに・・・。兎丸に嘲笑されても仕方ないですよね。

テーマ音楽。

いきなり突っ込んでしまいましたが、この第8回、面白かったですね。

清盛と家盛

京・六波羅

山道を馬で行く家盛。
家盛は辺りの風景を楽しんでいるかのようにゆっくりと馬をうたせている。
突然、馬を降りる家盛。
家盛の視線の先には、ひとりの女人。
互いの姿を認め、笑みを交わす。
家盛は足を速め、女人へ近づいていった・・・。

家盛も逢瀬を楽しんでいるようです。

ここでは台詞も無く相手の女性の素性も明らかにされませんでしたけど、良い感じでした。
前回の清盛の賑やかな恋愛物語とも対比されてますしね。
家盛の恋の行方、どうなるか気になるところです。

博多・平氏の館

市で買った大量の品々が運び込まれた。
不審に思った兎丸が家貞に尋ねた。
「おい、家貞さんよ。つかぬ事をお伺いするけど、何で役人の立会いなしにこんな事ができるんや?」
盛国も疑問を口にする。
「私も不思議に思うておりました。宋との交易は大宰府を通さねば出来ぬと教わりましたゆえ・・・」
「これにはのう、カラクリがあるのじゃ」と説明する家貞。

三年前、朝廷の交易所に乗り込んだ忠盛が「この神崎の荘では大宰府は宋との商いに関わってはならぬ」という偽造の院宣を示して朝廷の介入を排除し、平氏が密貿易をやっているとのこと。

それを知った清盛は言った。
「なんとまぁ・・・父上の肝の据わっておることよ」
「なるほど、荒みきった都で平氏だけが潤っているというのはそういうことか。クソ忠盛が・・・海賊より性質悪いで!」

京・忠盛館

「こちらが取引をした宋の品々。そしてこちらが米にございます。宋の珍品を王家に献上することで、良き国が与えられ、その国で得た米でまた宋と商いをする。あるいは王家のために寺社を造営し奉る」
と家盛に説明する家盛守役の維綱。

「左様にして父上は財を蓄えてきたということか・・・」
「家貞様が要となって進めてきたことです」
「だから今、兄上たちは博多へ行っておるのか?」
叔父の忠正が皮肉るように言った。
「貴重なる財の源とはいえ所詮は法に背く商い。はみ出し者どもの使い道としてはちょうどよいということや。ひとりよがりな大義を掲げては漁師や海賊を郎党とする。身分低きおなごを妻とする。清盛は所詮、嫡男の器ではない。平氏の行く末は家盛・・お前にかかっていると心得よ」
家盛「・・・」

忠盛の裏の顔を知った清盛と家盛でしたが、今までの回を考え合わせると、いろいろと面白かったです。

清盛は今まで忠盛にいろいろ言われてきました。
単純に海賊を退治してもどうにもならないとか王家の犬では終わらないとか・・・。
そういう忠盛の発言の核心に触れた思いがしたのかもしれませんね、清盛にとっては。

家盛は院の信頼を得て順調に出世をしていく忠盛を尊敬していました。
しかし、その純粋な憧れが崩されたような思いがしたでしょう。
そして、真面目なだけでは上手く世を渡っていけないということも感じたのかもしれませんね。
家盛が今後どう振舞うか・・・。

忠盛の密貿易に対して、この二人の兄弟はどう受け止めたのか、今後の平氏一門にどのような波紋を投げかけるのか、と今後が楽しみです。
なかなか上手く見せてくれましたよね。過去の描かれ方につながっているし、今後も影響があるだろうと思わせるところが良かったです。

鳥羽院御所

庭一面に咲き誇る菊の花。
得子と共に菊を鑑賞した鳥羽院。
「中納言。返す返すも見事な菊じゃ。苦しゅうない」
側に控えた中納言(おそらく藤原宗輔か)
「ありがたきお言葉」
鳥羽院は上機嫌で皆に言う。
「さあ、みなで不老長寿の仙薬、菊酒をいただこうぞ」
鳥羽院の振る舞い酒で菊酒が注がれる。

しかし、杯に入った菊の花びらをよける男がひとり。
「私は不老長寿など望まぬ。そもそも何ゆえに庭に菊など敷き詰める?」
藤原頼長であった。
「菊は得子様からの所望によるものにございまする。なにしろ院は政のさわりになるほど得子様をご寵愛になっておいででござりますゆえ」と答える中納言。
「情けなきことよ・・・」

その宴の最中、「この見事な菊を愛でる歌など誰かに詠ませてはいかがでしょうか」という声が上がり、佐藤義清が指名される。

「君が住む 宿のつぼをば 菊ぞかざる ひじりのみやと いふべかるらむ」

鳥羽院「はははははっ。ここを『聖なる住まい』と詠んだか。はははっ、これはよい。ふっふっふっふっ」
御満悦の院。それを聞いた頼長は「なんとも媚びへつらうた歌じゃ。気分が悪い」と吐き捨て、酒を飲もうとして杯に目を留めた。その青白磁器が平清盛からの献上品ということを聞いた頼長は、「平清盛」という名を心に留めるのであった。

歌心がないので義清の歌がどれくらいの出来なのか、さっぱり分かりません。
が、ここで初登場の藤原頼長は、言い伝えなどの迷信を信じず、歌を詠むということに対しても関心がないような人物であることは分かりました。そして、今の院政に対しても不満があることも。

現状に不満を抱くのは清盛も同じですが、清盛とは対照的な性格の頼長、二人がこれからどう絡んでいくのか楽しみです。

京・清盛の館

「明子ーっ」
と叫びながら館に戻ってきた清盛。
妻を娶り、自分の屋敷を構えた模様。

相変わらず小汚い格好の清盛・・・とほほ。
おいおい、妻帯して館まで構えて、この格好・・・どうにかならんもんですかね。
制作者としては何らかの意図があるのだろうけど、こんな清盛見てられません。
せめて盛国程度の身なりはしてほしいもんですよ。
明子の立場も考えてあげないとね。

出迎えた明子に話しかける清盛。

「おおっ、明子。まこと博多はかの国に最も近い場所であった。唐船が行き来して珍しき品々が溢れ、何か面白いき事ができそうな気配が満ち満ちておったぞ」
楽しげに清盛の話を聞く明子。
「ああっ、そうじゃ。これをそなたに」
差し出されたのは紅であった。
「まあ。なんと美しい」
「それは宋国の品じゃ」
「ありがとうござりまする。大切に使いまする」
「お前にも・・・」
盛国が口を挟む。
「北の方様には、きっとお似合いにござりましょう」
「あっ、おい、こら、盛国。俺が言おうとしておったのに!」
「すぐにお伝えせぬのが悪うございまする」
それを見てた兎丸たちも笑い声を上げた。

しかし、清盛と明子のツーショット、美女と野獣ですよね(笑)

忠盛の館

「殿のお考え通り、清盛様は宋との密かなる商いに御興味津々でござりまする」と忠盛に報告する家貞。
「新しきもの、珍しきもの、心躍るもの、はらはらするもの・・・清盛の大好物ゆえな」
「はい」
「まあ少しずつ商いを覚えるがよい・・・」
満足気な忠盛であった。

うーん、忠盛さんも歳をとって丸くなってきた感じがして、ちょっと寂しいですね。
やはり、前回に公卿となれないということが分かって、徐々に隠居をしていくって心境になってしまったのでしょうか・・・。

忠盛さんが食べてたお菓子、おいしそうでした。
巾着のような形をした菓子でしたが、調べてみたら、それっぽいのがありました。
清浄歓喜団」っていうそうですが、奈良時代から伝わる菓子だそうです。

うーむ、制作は、お菓子ひとつにも拘っているようですね。
清盛の小汚い格好も拘りなんでしょう・・・(笑)

藤原摂関家

屋敷に戻った頼長は、歩みを止め家人に言った。
「切っておけ。庭師には暇をだせ」
庭の植木の一枝が伸びていたのであった。

「ご無礼致します」
と挨拶をする頼長。
「頼長・・・」と関白の忠通。
「兄上」
「頼長・・」摂関家の長の忠実。
「父上・・」

と、くど過ぎる不自然な挨拶(笑)を済ませた頼長は、自分の座へ。

「院の菊の宴には、そなた一人参らせてすまなんだな・・・。大事なる用にて、内裏に参っておったのじゃ。喜べ。年内に、そなたが内大臣に任ぜられる事が決まった。そなたこそが我ら藤原摂関家復権の要となろう・・・」
忠実の言葉にも無表情な頼長。
「頼長・・・もう少し喜んではいかがじゃ」
兄で関白の忠通にそう言われた頼長は即座に言い返す。
「喜んではおれませぬ。近頃の都は乱れてきっております。そのうえ、これを正すべき院が若き側女に入れ込まれ、政に心が入らぬとはもってのほか。内大臣となった暁には、徹底して、粛正、いたしまする」

やる気満々の頼長さんでした。

院の御所

頼長にそう非難された鳥羽院は、閨で得子と寝物語を交わしていた。
「春には産まれましょう・・・」
「春か・・・庭には水仙が咲き乱れておろうのう・・・」
「いやですわ・・・水仙はみな菊に植え替えたではございませぬか・・・
「そうか・・・そうであったな・・・」

植え替えられた菊を見る璋子さん。
「ここは、前は水仙が植えてあったはずだが・・・」
「・・・はい」堀河も説明しにくい様子。
「・・・おかしなものじゃ。ここに咲いておった時は、さほど気にも留めなんだのに、のうなってみると、あの姿が、香りが、懐かしく忍ばれる・・・」
「・・・」
何とも答えようのない堀河局。

水仙から菊、璋子から得子へという院の心の変化でしょう。
しかし、院の心には、まだ璋子への想いが残されているようですね。

璋子も寂しげですが、その寂しさがどこから来るのか、分かっているような、いないような・・・(笑)
常人ならざる璋子の心境は推測しにくいですし、そういう演出が「もののけ姫」たる璋子らしくて良いですよね。
ただ、堀河局が大変そうですが(笑)

内裏

義清が鳥羽院の宴の席で歌を詠んだことが崇徳院の耳に入り、帝に問われた義清。
「はい・・・菊の庭を詠めとの仰せにて」
「許さぬ!」
激しい帝の声に驚く義清。
「鳥羽の院の前で詠むなど・・許さぬ・・・義清、近う寄れ。近う、近う、近う・・・鳥羽の院は朕を遠ざけておる。叔父子と呼んで忌み嫌うておる。わが母、璋子の奔放なる振る舞いのために・・・」
堀河の言った事を思い出す義清。
(璋子様は先の院によって育てられたのです。心も体も・・・)
「義清」
その声で我に返った義清が目を上げると、すぐ側に帝。

驚く義清と視聴者(笑)

「信じられるのは、そなただけじゃ」
義清の手をとる帝
「そばにおってくれ。朕をひとりにせんでくれ・・・」
「義清は、きっと帝をお守りいたしまする」

いやはや、崇徳帝、短時間ですが印象的です。
帝にああいうふうに言われたら、義清みたいに答えるしかないですよね。
でも、情勢としては鳥羽院が絶対の時ですから、義清もつらいところでしょう。
初めて崇徳帝に召しだされた時は、義清も清盛に興奮して言ってましたが、今回は帝の想いの重さを実感したことでしょうね。

院の御所

所在無げに宋銭を弄ぶ清盛。
宋銭が手から落ち、通りかかった頼長がそれを拾い上げ清盛に渡した。
「ありがとうございます」
礼を言った清盛。
盛国が呼びにやって来た。
「清盛様!急ぎ、おいで下さい」

頼長の中で何かが結びついたようであった。

京・町外れの市

盛国に連れてこられた清盛が目にしたのは、博多で買い入れた宋の品々。

「あっ兎丸!こんな所で何をしておる!あれは密かに取引したものぞ」
「おもろないからや!宋と平氏と上皇さんとで、こんなもん、ぐるぐる回して・・・何がおもろいんや!おもろいちゅうはな、もっとこう・・・あの、あれや・・・」
言いたいことが上手く言えない兎丸。

「おーっ!」
叫び声を上げた主は高階通憲であった。
「これは、あの金石録の写しではないか!これはまた当代の書!あっ、清盛殿!これは一体どうしたことじゃ?」
「あん時のけったいな学者やないか」兎丸も通憲に気付いた。
「海賊の棟梁・・・盗んだ品々にて商売を始めたのか?」と兎丸を見て誤解する通憲。
「ちゃうちゃう!これはな、こいつら平氏が宋とこっそり取引したもんや」
「兎丸!」と清盛は口止めしようとする。
「あっぱれじゃ!焼き物に衣服に書の道具!かの優れた国の優れた品々を民がじかに見てじかに手に触れる。それによりこの国の焼き物も衣服も書の道具もよりよきものとなっていく・・・それを志し、見つかれば大事になると分かっておりながら、これらを民の目に触れる場所にさらしておいたのであろう!?」
通憲の早合点に困惑する清盛。
「それや!それや、それや!わしが言いたかったんは、それや!おもろいちゅうんはな、そういうこっちゃ!」
と清盛に言う兎丸。
「よし分かった!これらの品々、見せるなり売るなり好きにするがよい」と清盛。

いや、ほんと、清盛も兎丸も馬鹿だろ(笑)
これらの品々がどういう経緯で手に入れたものか分かっているだろうに・・・。
それを大っぴらに売るって・・・無理があるよなぁ・・・。
それに大体、兎丸が密輸品をどうして持ち出せるんだよ!
平氏の密輸品の管理ってどうなってんだよ!

こうも安易に兎丸の商売を容認するって、冒頭の忠盛の密貿易を知った時の清盛の思いがその程度のものだったと思えてきます。
がっかりですよ・・・とほほ。

流れとしては、兎丸たちがこっそり持ち出して売る→捕まる→清盛配下とばれる→清盛呼び出し、って感じで十分だろうに。
以前に、清盛が手下の松三人衆を脱獄させた時と通じる強引さがありましたよ。

忠盛の館。

「妻を・・でござりまするか?」
突然の縁談に戸惑う家盛。
「名のある家の娘にて悪い話ではない」と忠盛。
「お前にはよき縁をと思うてな。わしが家成様に頼み、お探し頂いたのじゃ」
どうやら忠正が進めた様子。
「家盛にはまだ早いのではござりませぬか?」
と宗子。母親って、やはり実の子の縁談には気が進まないものなのでしょうか?

「良い妻を得れば、家盛様のご出世も早まりましょう」
守役の維綱は推進派。
「気が進まぬなら無理にとは言わぬ。清盛には清盛なりの考えがあって高階の家と結んだ。お前もよう思案して返事せよ」
息子の意志に任せる忠盛。

家盛の脳裏に浮かぶのは、冒頭に出てきた恋する女性の顔だったのでしょうね。
家盛はどうするのでしょうか?良き縁談をとるのか、清盛のように想う人をとるのか・・・。

為義の館

東国へ下った義朝から文が届いた。

「父上・・この文を政清の縁者である鎌田の者に託します。東国では未だ、曽祖父・八幡太郎義家公が崇められ、どこへいっても歓待を受けます」

いや、歓待どころか、食事は自ら狩りをして得ているようですが・・・(笑)

「・・・山野を駆け回っての武芸の鍛錬は殊の外楽しく・・・政清とともに腕を磨いておりまする」

あっ、いや・・・武芸の鍛錬っていうより実戦でしょ、それって(笑)
楽しそうじゃないよ、必死だよ、命懸けてるよ、どう見ても(笑)

「・・・どうぞご案じなされませぬよう」


「若君様にはご息災のご様子。何よりでございまするな」
と政清の父である通清は安心した様子(笑)
「わからぬか、通清」
「えっ?」
「そこに書かれておることは、わしを安堵させるための嘘じゃ。さぞかし、厳しい暮らしを送っているのであろう」

さすが源氏の棟梁。為義さんは分かってらっしゃいます。

そこへ由良姫が訪ねてきた。

頼朝もさすがに我が母の振る舞いに恥ずかしさを感じたのでしょう。ナレーションも無かったですね(笑)
将来、義朝との婚姻のための繋ぎ的な場面でした。

対決

その頃、兎丸の商売は繁盛している様子。
清盛も満足そう・・・トホホだよね。

「ここで買うた事は内密にな!」と買ってくれた客にいちいち言う兎丸。

やけに強調して繰り返すなぁ〜と思っていたら・・・。

頼長の屋敷(それとも大内裏の庁舎?)

為義は内大臣となった頼長を訪ねる。
「何用じゃ?」という頼長の問いに答える為義。

口にした杯をきちんと置き、積み重ねた書籍のズレも気になる頼長。
そのズレを直すが為義には興味がない様子(笑)

「あの・・・珍しきものを見つけまして・・・」

「ココデ コウタコトハ ナイミツニナ・・・ココデ コウタコトハ ナイミツニナ」

そう繰り返すオウム。あのオウムであった・・・。

青磁器、平清盛、宋銭、オウム・・・頼長は全てを察した。

大騒ぎの平氏一門。

「殿に早くお知らせせよ!院の御所に使いを出せ。急げ!」
矢継ぎ早に指示を下す家貞。
忠正も駆けつける。
「清盛が内大臣様に呼び出されたというは、まことか?」
「はい、博多で買い求めた品々に目をつけられて・・・」
「きーよーもーりっ!あやつはどこまで平氏一門に迷惑をかければ気が済むのじゃ!」
と吐き捨てる忠正。
その様子を見て何事か考え込む家盛であった・・・。

呼び出された清盛。高階通憲も控えている。庭先には盛国と、何故か兎丸の姿も・・・(笑)
主犯が清盛、その補佐が盛国、実行犯が兎丸、高階通憲は参考人というところでしょうか?

「平清盛か?」
「はっ」
「内大臣、頼長である。面をあげよ・・・このオウムは、そなたが仕入れたものか?」
「左様にござりまする」
「何処で手に入れた?」
「宋の品を取引できるは、大宰府鴻臚館(こうろかん)しかござりませぬ」
「院に献上したこの青白磁の酒器は?」
「同じときに同じ場所にて取引したものにございまする」

頼長は清盛の公務の休みの記録を調べ上げ、滞在したと考えられる日程と取引内容に矛盾があると指摘する。
「ここには出てこぬ・・・オウムも青白磁の酒器も?何故であろうか?」
「さあ・・・私には分かりかねまする」
「なるほど・・・では、こちらは何とする?同じ頃に神崎荘の倉敷での記録じゃ。オウムと青白磁を取引したとある・・・そこで神崎荘支配の者を正したところ、かようなものを持っておった」
頼長は偽造された院宣を示す。
「四年前、平忠盛がこれを持って現れたそうじゃ。つまり、長承二年より平氏は神崎にて勝手に宋との商いを行っておる。畏れ多くも院宣・・・院の証書を偽造して」
「・・・」
「どうした?返す言葉もないか?」

ここまで調べ上げられていれば、清盛としてはお手上げ状態ですね。頼長の相手を追い詰める一手一手、息が詰まる感じでしたね。
清盛どうする!?もう開き直るしかないよなぁ〜と思っていたら・・・。

「呆れて言葉が出ぬのです。よくもまあ細かいことをちまちまちまちまと調べてきたものにござりまするな。誰がどこで誰と取引しようとよいではないか」
「なんと申した?」
「国の役人たるものが朝廷のためにめぼしい品を買い集め、あとは残りかすのような品しかあたらない。左様な仕組みをせっせと守って何が面白いのじゃ?記録を調べるために、はるばる博多へ行かれたのですか?」
「私は左様に暇ではない。人をやった」
「ならばその足で行ってから言っていただきたい。一度見ればわかりますよ。いかに宋との取引の場が豊かで生き生きとしておるか。これは宋銭。宋に銭にございまする。この一見、獲るに足らぬ小さなものが国を豊かに。生き生きとさせてくれるやもしれぬのです!長引く飢饉にて民は飢え、海賊となって海を荒らし、我ら平氏はその海賊を追討いたしました。されどそれでは何も変わらぬ。同じことを繰り返すばかりにござりましょう。もっと根本から変えねば」
「・・・」
「それには万事豊かですべてが花開く美しき国、宋国を手本とするよいと感じ、ぜひ朝廷にて、おはかりいただけますよう、内大臣様にお願い申し上げまする」

こんな感じで言うしかないですよね。後は平氏一門の結束力しかないよなぁ・・・それか盛国が犠牲になるとか・・・。

「なんとまあ、気の遠くなるような愚かさよ。たかだか商いの場を見たくらいで海の向こうを知った気になっておるとは。もうよい。帰るが良い」
「え?」
「そなたの了見を知りたかっただけじゃ。」
「了見?」
「これだけの証拠を突きつけられながら怯みもせず詫びもせず・・・それどころか法を罵り、浅はかな考えにて国の仕組みを変えようと求める。私はこれより、そなたのような者を粛正すべく、法を整え、政を行う」

あっさり手を引いた頼長。
悔しげな清盛。

その帰途、清盛に問う兎丸。
「何で言い返さへんかったんや?お前らしゅうもない」
「言い返さなかったのではない。言い返せなかったのじゃ。言えば言うだけ、己の青臭さ、浅はかさを思い知らされそうな気がして・・・何かを変えたいという思いだけでは動かぬこともある・・・あのような男とやり合うには、俺はまだまだ力が足りぬ」
「まこと隙のないお方とお見受け致しました」
「あーあっ、せっかくおもろかったのに、もうしまいか・・・」
「すまぬな」
「落とし前はつけてもらうからな・・・いつか、お前が作れ。宋と商いをして生き生きと豊かな世いうやつを」
一枚の宋銭を清盛に渡した兎丸。
「その手伝いやったら・・・したってもええ」

うーん、頼長も忠盛の張り巡らした壁は容易には崩せないと分かっていたようですね。
で、まずは弱点と思えた清盛(笑)を攻めて、相手の出方を見るという感じでしょうか。
清盛完敗、でした。

清盛が去った後、残っていた通憲は頼長に言った。
「回りくどい事をなさったものですな。院宣の出所を確かめたければ、院にお尋ねすれば、それで済んだはず。それをなさらなかったは?」
「言うたであろう。こたびの呼び出しは清盛の了見を・・・」
「違いまするな!例え偽の院宣だったとしても院は平氏をお咎めにはなりませぬ。今や平氏の財は院にとって欠くべからざるものです。それほどまでに院は・・・いや王家は乱れきっておる」
「・・・」
「それをあなた様は見抜いておいでだ」
「・・・」
不敵に笑う頼長・・・。

通憲さんの解説はよく分かりましたけど、あんたが言うな!(笑)
通憲さん、清盛を焚き付けたようなもんでしょうが(笑)
あんたの言葉で兎丸が図に乗って、清盛をも引っ張り込んだようなものだったわけだし・・・。
まぁ、清盛も清盛だけどね(笑)

でも、通憲はもどかしいのでしょうね。
通憲さんの立場としては頼長をも責めたいのでしょう。これについては後ほど。

一気に攻めて、あっさり引く、切れ者って印象を与えた頼長でした。
でも、カミソリのような切れ味ですが、清盛のような、良く言えば図太さ、悪く言えば図々しさがあるかどうか?ですよね。
証拠を握られた形になった平氏一門、今後どうするのか???

清盛の館

宋銭を眺めてため息をつく清盛。
盛国は宋銭に紐を通して作った首飾りを清盛に渡した。
「何じゃこれは?」
「願掛けのようなものでございます・・・今は諦める、されど、いつか、きっとこれで豊かな世をつくると」
「はははっ、お前もなかなか面白き男じゃのう」

盛国は藤原頼長のことを「隙のないお方」と評しましたが、盛国も隙がないよ(笑)
舟は漕げるし、泳げるし、学問や武芸にも励んでるし、おまけにアクセサリーまで作れるんだから(笑)
きっと体の軸が出来上がっているからでしょうね(笑)
まあ、漁師だったから網の修繕とかで慣れてるはずだし、首飾りなど盛国にすれば簡単な事でしょう。
で、落ち込む清盛の気持ちを慰めてるし・・・隙がないです、盛国さん。

そこへ明子が現れ妊娠を告げる。
喜ぶ清盛と郎党たち。

(父として、子として、兄として、武士として、清盛はいよいよ抗いきれない運命に向き合う事となっていく・・・by頼朝)

家盛の決意

いつものように、山道で想い人を待つ馬上の家盛。
いつものように、現れる女性。
いつものように、家盛に微笑みかける・・・。

家盛は忠盛に言った事を思い返していた。
「せんだっての婚儀の件、謹んでお受け致しまする」
「よう考えての事か?」
「はい、父上」

馬首を返した家盛は静かに去っていった・・・。

第8回終わり。

という訳で、頼朝さん。こう言っちゃあ悪いですが、あまり必要ないです、ナレーション・・・。
ナレーションの必要性を感じないっていう事は、それだけ話しの流れが良かったのでしょう。
面白かったです。

今回のメインは藤原頼長の登場でしょうが、家盛も良かったです。

冒頭の女性と逢瀬をする家盛、そして、最後では女性の元を去っていく家盛。
その間には、忠盛の密貿易を知った事や良家との縁談、清盛のヘマ、頼長による清盛の呼び出し、という出来事があったわけで、家盛も秘めた決意を抱いたのでしょうね。今までは、親兄弟や一族に対する思いやりに溢れたお坊ちゃま育ちの家盛でしたが、今後どう変化していくのでしょうか・・・。
忠盛に人生の陰りを感じましたが、その代わりに、大人となった家盛。今後に注目したいですね。

頼長、良かったですね。人物像もよく考えられていたと思います。

鳥羽院や得子、璋子、崇徳帝・・・それぞれ雰囲気が出てました。

義清、どうする?

源氏は為義さんの悲哀(笑)と義朝のサバイバル(笑)・・・平氏との落差があり過ぎ(笑)

盛国、相変わらず出来た男です。

で、我らが主人公清盛ですが、またもや壁にぶち当たっていましたね。
こうして、いろいろな壁に当たって成長していく姿もいいものですね。この完敗は今後の飛躍に結び付くのでしょう。
今回は烏帽子も被ったままでしたし(笑)少しずつ成長しているようです。
最後の明子とのシーン、装束もちょっとましに見えてきましたよ(笑)

忠盛の密貿易という「悪」に対して清盛と家盛の思いを描ききらなかったところも良かったです。世の中、善悪で割り切れるものではありませんしね。
民衆と政府の関係って、そんなものでしょう。
民衆からすれば重い負担をかけてくる政府は悪でしょうし、政府からすれば、その秩序から逃れようとするのは悪でしょう。
支配する者とされる者とのせめぎ合いの中で、例えば、この忠盛の密貿易ってグレーと言えるかもしれませんね。支配する者のうち、院にとっては忠盛は善だけど、摂関家にとっては悪、そういう感じでしょうか。

そして、批判者として、頼長と通憲が位置づけられてました。
頼長はあくまでも政府としての批判者ですが、通憲は第三者的な視点でしたね。
つまり、頼長にとっては院や平氏は悪ですが、通憲にとっては頼長をも含めて現在のシステムそのものこそ断罪されるべきという立場なのでしょう。
ここらへんの位置づけも面白かったです。

この第8回、突っ込み所もありましたが、それを上回る面白さでした。
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