三朝四朝又朝朝

思ったことなどを徒然に・・・・・・
<< December 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
MOBILE
qrcode
PROFILE
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
「JIN -仁- 完結編」・・・ある時間管理人の告白その1
先週の今頃、ちょうど「JIN -仁-」の完結編最終回を見ている時間ですね。
あれから自分なりの感想を書いてみて、その後もいろいろと自分なりに、橘咲はどうだったのか、タイムスリップは?とか、10円玉は?とか、考えているうちにちょっと変な話を思いつきまして・・・。

謎の分析とか、そういう大層なものではありません。
ちょっとしたお遊びということで・・・。
また、「JIN -仁-」を見たことのない方には、全く意味不明だと思います。

出会い

あれから、一週間か・・・。
今夜の9時から暇だよなぁ・・・。

私は一週間前に終わったテレビドラマ「JIN -仁-」のことを思い出していた。

おもしろかったな、あのドラマ。主人公の仁も最後は良かったし・・・、咲は、ちょっと可哀相だったけど、まぁ感動的な手紙だったからなぁ・・・龍馬も良かったよな・・・。
龍馬か・・・そうだ、久しぶりに「竜馬がゆく」でも読み返してみるか。

私は、本棚から全8巻の「竜馬がゆく」のうちの1冊を取り出した。
せっかくだから散歩がてら外へ出てみるか。
私は、本と幾らかの小銭を持って外へ出た。

日曜の昼下がり。
近所の喫茶店に入ってみると、客は私の他には誰もいなかった。
私は、マスターにコーヒーを注文してテーブル席に座った。
コーヒーを持ってきたマスターと二言・三言言葉を交わした後、私は本を開いて読み始めた。

「ここ空いてるかい?」
その声に顔を上げると、颯爽と着流しを着こなした小柄な老人が立っていた。
「ここ空いてるかいって聞いてんだよ、お前さん耳あるんだろ」
老人の小気味良い話し方と勢いに押され、私は思わず頷いてしまった。
「おう、すまねえなぁ。かぁふぃーをひとつもらおうか」
私の前の席に座った老人はコーヒーを注文した。
老人の話し方は、どこかで聞いたことがあるような・・・東京・・・江戸?
「あの・・・東京から来られたんですか?」
「おっと、こりゃいけねぇや、つい癖がついちまってよ・・・いや、これは失礼」
老人は照れたように笑い、私の手元の本を覗き込んだ。
「へぇ、そんな本読んでるのかい・・・竜馬と言えば、この前、幕末の何だか面白いドラマがあったとか」
「ああ・・・もしかして『JIN』ですか?ご覧になられたんですか?」
「ああ、それそれ、あんたも見てたのかい?ありゃ、てーへんだったよ・・・」
「てーへん?だった?」
「おっと、いけねぇ・・・いや、何、あの後始末が大変だったのさ」
「はぁ」
「何だ、あんたも見てたんだろ?何かの拍子でタイムスリップが起こっちまってよ」
「はい、私も見てましたよ。でも、後始末が大変って・・・よく分かりませんが・・・」
「ああ・・・おいら時間管理人でね。時空間の歪みでタイムスリップが起こったら、その修正やら後始末もしなきゃいけねーのよ」
「時間・・・管理人・・・」
私はその老人の顔を見ながら思った。
どうやら、この老人、ドラマにハマり過ぎて混乱しているのかもしれない。ここで話を無理に止めて機嫌を損ねては拙い・・・適当に話を聞いて、頃合を見て店を出るのが無難だろうな・・・。
私は、話に乗ったふりをして聞いてみることにした。
「そうそう、そう言えば、あの10円玉はどういうことだったんですかね?」

平成22年の10円玉の謎

「ああ、あれかい、ありゃぁ象山先生が未来から持って来たもんさ。あの先生も困ったもんでさ。何枚か未来の硬貨を持って帰ってきやがってんのよ。困るんだよね、ああいうことされちゃ・・・」
私は驚いた。
「象山って・・・佐久間象山ですか?でも、仁は拾いましたよね・・・」
「そうだよ、ありゃ元々は象山先生が持ってきたもんを龍馬にあげた分だろうな。龍馬はそれをどっかに落っことしたって大騒ぎしてたんだぜ。全く象山先生も困ったもんだ。気に入った奴にはあげてたようだからね。ほら、おいらも1枚もらったよ」
老人は、そう言うと懐から1枚硬貨を取り出し、テーブルの上に置いた。
確かに平成22年と刻印された10円玉硬貨だった・・・。
「象山先生、言ってたぜ。未来の世でいろいろなものを見た。毎日印字され、配られる"新聞"ってやつを見たとき平成22年2月13日という日付が書いてあったそうだ」
「新聞・・・そうだったのか・・・。じゃぁ、象山・・・先生からもらった10円玉を龍馬が落として、それを仁が拾ったということですか?」
老人は運ばれてきたコーヒーを一口飲んで頷いた。
「でも、その後は・・・?」
「ああ、だから、龍馬が探して持ち帰ったんだよ。あいつ言ってたよ。『こころ当たりを探しようたら、まっこと、あったぜよ!きっと、拾おうた人は天狗の落し物じゃからネコババしようたら罰があたるち思うて、持っていきよらんかったろう』とね・・・はははっ、あいつもおっちょこちょいだからよ」
「はははって・・・」

思い返してみると、佐久間象山は未来へタイムスリップして、そして、江戸に戻っている。東京へやってきた象山少年は新聞やら本やらを読み漁っていたシーンがあった。その新聞の日付が平成22年だったとは・・・。

龍馬は象山の塾に入門した経験があり、象山とも面識があった。だから、象山が刺客に襲われ重傷を負ったとき、龍馬はわざわざ江戸まで来て仁を京の象山のところまで連れていったのだ。そして、その仁と龍馬の初めての出会いは、前シリーズの第1話での神田川の崖上だった。元の世界に戻れるかもと崖下を見下ろしていた仁のことを自殺すると勘違いした龍馬が飛びつき、揉み合ったっけ・・・。

しかし、10円玉を拾った仁はびっくりしただろう。自分のいた世界より未来の硬貨が落ちてたんだから・・・。自分のせいで時間の流れが変わったのでは?とかいろいろ悩んでたんだよな・・・。それが自分がいた時代より先の時代にタイムスリップした象山という存在、その象山と龍馬の関係、その龍馬が落としただけとは・・・えっ!?

「えっ、すると龍馬は・・・」
私は言葉を飲み込んだ。
「そうだよ、だから、あいつは知ってたよ。この世には未来へ行ったり、過去へ戻ったり、そういう奴がいるってことをよ」
そっか・・・だから、龍馬は仁のことを何となく未来から来た人間ではないかと疑っていたんだ。いや、龍馬だけではなく勝海舟とかもそうだよな。海舟の妹は象山の妻という関係だった・・・佐久間象山に親しい人間は仁のことを疑ってたんだ。仁には江戸の人間と違う匂いがするって・・・。あの10円玉は佐久間象山という仁とは別に未来へ行き来した人間の象徴みたいなものだったんだ・・・。
「それじゃ、仁が象山から譲り受けた袋の中に入っていた10円玉は・・・」
「ああ、あれには、参ったよ。あのお陰でよ、後で、えらい目にあったからねぇ。まさかもう1枚あって、それが南方先生んところへ渡っていたとはねぇ・・・さすがのおいらも気付かなかったよ。象山先生の死後、時間管理人として先生の遺品を調査したんだがねぇ・・・あれは分からなかった・・・」
「遺品の調査を・・・」

私は目の前に置かれた10円玉を見つめながら思った。確かに10円玉の話は象山が平成22年の世から持ち帰ったものということで矛盾はないようだ・・・。それにしても、ドラマのことをまるで現実に起こったかのように話すこの老人は一体・・・。そして、もっと話しを聞いてみたいと思った。タイムスリップのこととか、橘咲のこととか・・・。


つづく・・・かどうかは分かりません(汗)
コメント
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://goro.fumufumu.biz/trackback/401944
 

(C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.