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思ったことなどを徒然に・・・・・・
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日曜劇場 「JIN -仁- 完結編」 第10話 最終章前編 感想・・・東修介について
JUGEMテーマ:JIN -仁-
 
第10話を見終わった後、なんだか力が抜けたというか、いろんな想いが頭の中をぐるぐると駆け巡り、考えがまとまらない状態でした。
たかがドラマなのに・・・(笑)
されどドラマなのでしょうか・・・。
自分の中では第9話で盛り上がっていたので、その落差が激しい感じですね。
とりあえず、東修介についての感想です。
Ken Hirai@itoshiki hibi yo


刀を振り抜いた東修介。
うつ伏せに倒れる龍馬。
同僚に引っ張られ逃げ出す恭太郎。
龍馬の血が目に入ったため様子が分からない仁。
 
倒れたまま東を見る龍馬。
「ひがし・・・」
「私の兄はあなたに斬られたんです・・・あなたが久坂さんと会った帰りに・・・。あなたは私の仇なんです。初めからこのつもりで近づいたんです・・・ずっと、こうしようと・・・」
「ほいたら・・・どうして、わしをここまで守り続けてくれたんじゃ・・・なんぼでも、おればあったろに・・・」
龍馬の言葉に顔を背ける東。
龍馬は仰向けに身を返した。
「そんな話し、今更わしが信じるとおもうかや・・・これも・・・わしを守るためじゃろ?」
何かが崩れそうになるのを必死で耐えた東は刀を龍馬に向け叫ぶ。
「違いますっ!」
「止めてくださいっ」
ようやく目が見えるようになった仁は龍馬の体に覆い被さった。
何かをこらえるように目を閉じた東。再び目を開け、仁と龍馬を一瞥し、走り去った。
 
兄の仇討ち・・・今更それを持ち出されても信じることはできませんよね。
 
龍馬自身、現在の政治情勢の微妙さを分かっていたでしょうし、己れの立場も分かっていたでしょう。
そして、その事は、龍馬の背後で龍馬の言動をつぶさに見てきた東にも分かっていたはずです。
 
何としてでも幕府を武力で倒したかった薩長。
龍馬から出され土佐藩が藩論として幕府に建白した大政奉還策を受け入れた将軍慶喜。
朝廷へ政権を返すことで朝廷への忠誠を見せた将軍家を朝敵とみなして討てるわけもありません。優勢だったのに出鼻を挫かれた薩長。追い詰められていた幕府は新政府において最大の功労者ともいえる立場につくことができる。出遅れていた土佐は巻き返しができた・・・まさに絶妙なパワーバランスが京で形成されてたんですよね。
 
そのバランスは何かをきっかけにすぐに崩れてしまうような危ういものだったとも言えます。
その重心に屹立しているのが龍馬だった。
それは、言い換えると、龍馬はどの陣営から狙われても不思議ではない位置にいた、ということです。

薩長から見れば、龍馬は重心をやや幕府寄りに置いていると見られても仕方ありませんでした。大政奉還によって徳川将軍家も新政府内での立場を確保できるようになったからです。そのため薩長にとっては龍馬は邪魔な存在とも言えるわけです。
幕府も一枚岩ではありません。幕府上層部は龍馬のことを理解していても、中には徳川幕府に対する反逆者とみなすものがいても不思議ではありません。
これ以後、薩長は徳川を挑発し続けていきますが、慶喜はそれを耐え忍んでいきます。その慶喜が新選組や見廻組に対して「龍馬を捕えてはならない」 という命令を出していたという話もあるくらいです。龍馬が頻繁に訪問した若年寄の永井玄蕃頭から慶喜は龍馬のことなどを聞いていたのでしょうね。幕府にも 同情的で薩長とのパイプもある龍馬は、幕府上層部にとっては得がたい存在だったのでしょう。

それだけに、龍馬は幕府側の人間から斬られてはならない存在だったと言えます。実行犯が誰であれ「幕府の者が龍馬を斬った」と言われる事態は回避しなければならなかった。
龍馬が「世界の海援隊でもやろうかのう」と西郷たちの前で言ったのは、自分のやりたい夢を語ったと同時に「わしはこの政局から身を引く。わしを取り除くとい う行為は無駄」ということを西郷たちに分からせる意味もあったかもしれません。「わしは身を引くから、後は皆で話し合いをしてくれ」というメッセージだっ たのでしょう。

西郷は、その龍馬のメッセージを受け取りました。だから、9話で「もう、あん男に踊らさっりっどは、こりごりじゃ!」と大久保が立ち上がった時に「ならん!一蔵どん、そいはならん!」と西郷は大久保を止めたのでしょう。西郷の心情に疑いを持った大久保は西郷に黙って見廻組に龍馬の居場所を教えるという策略をしてしまいます。

龍馬が亡くなり、東が自害したことを知った大久保は西郷に伝えます。
「遺書には、『こんままじゃれば、仇を討つ前に、誰かに坂本さあを殺されてしまうかもしれん。そん前に自分が本懐を遂げたか』ち、あったそうでごわす」
「東さあは、坂本さあの作ったもんを守ったとかもしれん・・・」
そう語り出す西郷。
「・・・ もしかして、あん夜、坂本さあは誰かに襲われ、東さあは『もはや守りきれん』ち思ったとかもしれん。そいが仮に徳川じゃったちすれば、大政奉還は徳川の本 意じゃなかったちゅうこつにもなる。そげんなれば、坂本さあの成し遂げた仕事は水の泡になるじゃろ。じゃっどん、ただの仇討ちじゃれば、誰も文句は言えん。ただの推量じゃっどん」
「坂本の志を継いでやろうち、思うちょったとちゃうか?」
「あげなこつは、坂本さあにしかできん。おいは、おいのやり方しか知らん」

この大久保と西郷の会話も興味深いですよね。
龍馬の心情に理解を示し大久保を止めた西郷からすれば、東の心情を推量すると共に大久保の策略を暗に批判した感じです。言い換えれば、大久保の策略(幕府の機関である見廻組に龍馬を殺させ、それを理由に幕府を責める・・・実際には恭太郎たち旗本が襲撃したわけですが・・・)が龍馬の護衛である東に阻止された ということを西郷は大久保に言いたかったかもしれません。
西郷の言葉の裏を感じた大久保は「このまま龍馬の路線で行くのか?」と西郷に確認します。
西郷は、龍馬の居なくなった今、再び討幕路線を進めることを大久保に伝え、大久保を安心させた感じですね。

寺田屋の前の濠川でしょうか、その川端に佇んだ仁に咲は話しかけます。
「何か御思案をなされているので?」
「龍馬さん、東さんに『自分を守るために斬ったんだろう』って言ったんです。龍馬さんに重傷を負わせれば、恭太郎さんたちは去る。その後、私が治すことを願ってたのかなって・・・」
「かようなお考えなら、あそこまでの傷を負わすことはなかったのではないでしょうか。東様がお守りしようとしたのは、坂本様の生き方のようなものではなかったかと・・・」

西郷や仁、そして、咲、彼らに様々な想いを起こさせた東修介。
東は真相を語らないまま逝ってしまいました。

龍馬を斬った後、東は、おそらく、仁が龍馬を助けることを願っていたでしょう。
龍馬や仁に助けられた思い出の場所である救護所として使われた倉を訪れた東。
その他にも薩長同盟の時の薩摩藩邸や同盟が結ばれた時に龍馬と共に駆けた伏見の道なども訪れたはずです。
密かに寺田屋の周辺にも戻ってきたかもしれません。

仁の治療も虚しく龍馬が亡くなったことを知った東。
東が最後に訪れたのは「世界の海縁隊」の夢を龍馬と誓った川辺でした。
そこで東が為すべきことは、ひとつしかありませんでした。
東修介は自害を遂げますが、それは東にとっては事務的な仕事だったかもしれません。龍馬を斬った時に、東は自分の心をも斬っていたはずですから。
でも、東の最期の思いは「この国にもう一度生まれてきたい」だったでしょう。禁門の変で仁と龍馬が東を助けたことは無駄ではなかったはずです。
東の最期の言葉は「これで良かったですよね、兄上」だったかもしれませんね。

涙、涙・・・でした。
コメント
from: na   2011/06/21 5:53 PM
淡月さんのおかげで
すっかりJIN視聴者のnaです。

本当深くて素敵なドラマですね。
龍馬と先生の最後の会話も泣けました。

龍馬も東も「この国にもう一度生まれてきたい」と
思ったでしょうね。

また来世でもきっと2人は「あばんちゅーる」を夢見て
肩を組んで笑っていそうです(^^)M(^^)

本当に涙、涙でした。


ビデオで昨日観たのですが、
/痢´江 の順番で観たため、
なんだか・・・仁が色々と深くて、考えさせられた分
江のテンポについてけなかったです笑(失礼)
from: 淡月   2011/06/21 8:28 PM
naさん、こんばんは!

ようやく東修介についての感想を書いて、今はその続きを書いてるところなのですが、思い出すと・・・。

内野さん演じる龍馬は、それだけ魅力的だったということでしょうね。
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の最後を読んだときもそうでしたが、この喪失感・・・。
前シリーズも機会があれば是非見てくださいね。

お江さん、今回も相変わらずでしたね(笑)
7月からは、お江さんだけになっちゃうと思うと、とても寂しいです。
from: gohi   2011/06/21 11:34 PM
初めて記事を拝見いたしましたが非常に私の思っていることと近いのでとても面白かったです。

お江はもう・・・・・ねえ・・・・
またちょくちょく拝見させていただきます
from: 淡月   2011/06/22 12:53 AM
gohiさん、コメントありがとうございます。

「JIN」面白いですよね。
こうして感想を書きながら見直したりしていると、また新たな発見があったりして。

次回はいよいよ最終回ですね。
どんな真相が解き明かされるのか・・・期待と不安と寂しさで一杯です。

またお時間のある時にでも、お越しいただけたら幸いです!
from: アレン   2011/06/27 11:39 AM
今度は未来を手術して仁がまたCの幕末
にタイムスリップしてっていう
事ですね。
録画した最終話何回も見てやっと解りました!
なんかまた続きがありそうな感じで終わりましたね。
完結編の前の最終回もそうでしたし。
from: 淡月   2011/06/27 6:55 PM
あの最後のシーンは必要だったかなって感じでしたね。

元々、友永未来の手術に失敗し悩みを抱えた仁が江戸時代へタイムスリップしたことをきっかけとして医学を進める決意をしたわけで・・・。でも、その友永未来はもういない。
その代わりに橘未来が誕生した世界となっていて、彼女の手術(症状は友永未来と同じ)を仁がすることになった。より進んだ医術で橘未来は助けられそうっていう希望をもった終わりでした。
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