三朝四朝又朝朝

思ったことなどを徒然に・・・・・・
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「日曜劇場 JIN-仁- 完結編」第3話 感想
JUGEMテーマ:JIN -仁-
 
小さな変革

大牢と言う劣悪な環境の中、仁は自分を殺そうとした牢名主の命を二度も助けるという行為で囚人たちの意識を変えましたね。
仁にとっては医者として自然な行為でしたが、周りの囚人からすれば仏様にも等しい行いだった。
その結果、牢名主たち役付きの囚人たちの心も変え、牢名主を頂点とした小さな階級社会である大牢に平等な社会をもたらすことになっていったところは面白かったですね。本当に小さな変革だけれども。

牢名主の下には、添役という補佐がいて、穴の隠居(金庫番)、隅の隠居(囚人担当)、五器口番(食事係り)などの役付きの囚人たちが平の囚人たちを管理している様子が紹介されていました。
これで思い出すのが蛮社の獄で牢屋に入れられた蘭学者の高野長英です。彼もドラマの仁と同じように、牢内の環境改善や囚人たちの医療に努め、最終的に牢名主になっていきました。このドラマもそこらへん参考にしているのかもしれませんね。
高野長英に関しては、吉村昭の「長英逃亡」がおもしろいです。牢屋での生活ぶりや幕府のここまでやるかという捜査網などが詳しく描かれた作品です。
ちなみに、五器口番で思い出しましたが、五器は御器ともいい、「御器(食器)にかぶりつく」という意味でゴキブリの語源となった言葉ですね。仁とは全く関係のない余計なことですが・・・。

取調べ

一難去ってまた一難。
大牢では何とか安全を得ることができた仁でしたが、役人の取調べという壁が立ちはだかります。
いやーほんと、拷問が凄まじかったです。
これじゃ、やってなくても「やりました」って自白しそうですよね。
当時は冤罪も多かったのではないでしょうか・・・。
こういうところは現代の方がまだましですよね。
私などは苦痛に弱いので、最初の棒叩きでアウトでしょう・・・。
仁は咲のためにも頑張り通そうとしてましたけど。

牢の外では、仁と咲のことを心配して咲の兄恭太郎が勝海舟に相談。
和宮毒殺未遂事件が表沙汰になれば、幕府が進める公武合体(朝廷と幕府を結びつけ幕府の権威を取り戻す)にヒビが入りかねない状況。そのため幕府は内々に処分を済ませようとする気配。

危機感を感じた海舟は秘策を思いつきます。それは将軍家茂(和宮の旦那さん)の後見役として京に駐在している一橋慶喜公(後の15代将軍)の力を借りること。
禁門の変の時、薩摩藩が西郷隆盛の治療を仁に頼んだきっかけは、確か、焼け野原で住民たちを治療している医者がいると知った一橋慶喜が薩摩藩に伝えたから、ということだった記憶がありますが・・・。

京から江戸に戻ってから仁は、その時の状況を海舟などに話をしていたのでしょうね。
海舟は、恭太郎と龍馬 → 慶喜の護衛として京に上っている火消しの頭の新門辰五郎(娘が慶喜の側室) → 一橋慶喜 → 仁の助命 という流れを考えたのでしょう。
辰五郎親分は前シリーズで仁先生との信頼も篤いので成功する確率も高そうですしね。
さすが勝海舟といったところでしょうか。

このときに出来た慶喜とのコネがもしかしたら後の龍馬の大政奉還へとつながるのかもしれませんね。
仁の存在が微妙に歴史に影響を与えているって感じがしました。
このへんの描写は、前シリーズや第1回目の話などが伏線となっているし、今後の龍馬の動きにも影響を与えそうな予感をさせて、なかなか緻密な脚本でしたね。

結局、毒は和宮が飲んだ茶碗からということで、仁先生は無事釈放。
拷問の跡が生々しい仁先生に駆け寄る咲。
込上げる感情を抑えきれない咲。
口から出た言葉は「今宵は何をお食べになりとうございますか?」

うーむ、本当は別のことが言いたかったんでしょうね。
でも、咲の心の中の何かが言わせなかった。
そんな感じでしたね。

仁の答えは、もちろん「揚げ出し」
咲の作る揚げ出し豆腐、うまそうだもんね。

さて、毒を入れた黒幕っぽかった医学館の多紀さん、やはり、いい人でしたね。
さすが本道と言われる漢方医の総元締めって感じでした。
このまま仁に罪を負わせることもできたけど、しっかりと調査してくれました。
「流れを同じくするものにとっては一層目障りであろうな・・・」と去っていく仁の後姿を見ながら呟く多紀さん。
つまりは、考え方の違う漢方医ではなく、仁の医術と似ているけどレベルの劣る蘭方医の中にこそ真犯人がいると感じてるようです。
そう、真犯人は、ある藩の蘭方医である三隅俊斉でしたね。
彼は前シリーズで野風の乳がんを見抜けなかったことで藩主から叱責を受け仁のことを恨んでいます。野風の手術を妨害しようとしたりしてましたしね。
今回は、実行した大奥の侍女が自害したので三隅は露見しませんでした。
今後も彼によって波乱がありそうな・・・。

野風再び

大牢に多額のツル(賄賂)を差し入れたのは、どうやら野風らしいと分かった龍馬と仁。
そんな二人の前に、洋装で颯爽と馬に乗って現れた野風。

野風はジャン・ルロンという西洋人に身請けされたようで・・・。
そう言えば、前に野風にかんざしを贈ったのが「流龍」でしたよね。
てっきり龍馬かと思いきや西洋人のルロンだったとは・・・(笑)
すっかり騙されましたよ。

野風は咲の手を握り「先生と幸せになると約束してくださんし。では、咲様、おさらばえ」と騎乗の人となりました。

前シリーズでは、普通の和服で歩いて去っていった野風。
今回は、洋装で騎乗し去っていきました。

そう、野風の去る姿の変化が仁のいた現代の変化を表してるみたいですね。
現代で仁の恋人だった友永未来はもういなくなったかもしれません。
友永未来の先祖と思われる野風が西洋人と結婚してしまうわけで、その子孫に多大な影響を与えるのは当然だしね・・・。
前シリーズの最終回で、野風は手習いの塾を始めようとしてたわけで、その影響か友永未来は医者だったのに学校の先生っぽくなってましたからね。

仁も悟ったように未来と写した写真の存在を確認しますが、その写真は無くなったままでした・・・。

告白

今回の事件で、咲の存在の重さに気付いた仁先生。
牢獄で囚人たちから拷問を受け死を自覚したときの様子を咲に語ります。
現代に戻れそうだったが、戻りたくないと思ったと・・・。
未来に会えなくなるより、咲に会えなくなるのが嫌だったと・・・。

「咲さん。私と一緒になってくれませんか?」 

仁先生、ついに告白しました!

咲は、視線を空へ向け、ポツリと「美しい夕日ですね。こんなに美しくて良いのでしょうか?」と呟く。

美しい夕日を独り占めにしていいのだろうか?という反語なのか・・・。
仁のために身を引いた野風に言われた言葉が咲の中で蘇る。

そして、仁の方を振り返った咲は、その夕日に負けないくらいの美しい笑顔で仁に言います。

「お断り申し上げます。わたくしの幸せは、先生と一緒になることではございませぬ。私の幸せは、後の世に、仁友堂を残すことでございます」と・・・。

咲の胸中を思うと悲しいですよね。
釈放された仁を出迎えたときと同じく、この時も咲は本心を口にしませんでした・・・。
仁を残して、その場を去る咲。
その帰り道に偶然出会った兄の恭太郎に取りすがって泣く姿は見てられませんでした。
うーむ、この不器用な仁と咲、いつか幸せになってほしいものですよね。

野風にふられた龍馬と咲にふられた仁。
薩摩と長州を結び付け、この国を変えようと考える龍馬。
ペニシリンを改良し、この国の医療を変えようとする仁。
女にふられたことで腰がすわったのでしょうかね(笑)

「残酷で優しい未来」とは・・・何なのでしょうか?

次回も楽しみです。
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