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「日曜劇場 JIN-仁- 完結編」第1話 感想その1
JUGEMテーマ:JIN -仁-

 「JIN-仁-」は、現代の脳外科医である南方仁が幕末へタイムスリップしたことによって引き起こされる様々な出来事を描いたドラマで、2009年にTBS系列で放映されました。そこには幕末期の人々との触れ合いがあったり、歴史の大きな流れとの関わりがあったりします。

 前シリーズはどちらかと言うと、仁と江戸の人々との交流を中心としていたような感じでした。もちろん、前シリーズにおいても、本来ならあるはずのない現代医学の知識やそれを基にした薬や器具、そして、それらによって助かるはずのない人々を救命することで歴史がどう影響されるか、などの大きな視点もありましたが。

 約2年ぶりの完結編は、歴史の大きな流れに、仁がどう関わり、どう巻き込まれ、どうのように歴史に影響を与えてしまうのか、という視点に重点があるように思えました。
と言うのは、禁門の変が起こったり、新撰組や佐久間象山や西郷隆盛が出てきたりと、幕末ファンなら見逃せない場面が目白押しでしたから。次回以降の布石はOKって感じでしたね。
 そうかと言って、単に出来事を羅列したのではなく、場面のつなぎもしっかりと描かれており、2時間飽きることなく見せるのは「さすが」と言うほかありませんでした。
 仁のテーマを聞くと、あっという間に仁の世界へと・・・。

 さて、内容のほうです。

あの栄さんが脚気に!

 前シリーズで仁が幕末にタイムスリップして直ぐに世話になった橘家の栄が脚気を罹っているということが判明。娘の咲は大事な縁談を断り仁の病院の手伝いを選んだという経緯があり、栄の治療が出来ない状況。

 旗本の橘家を守るプライドの高い母である栄を演じるのは麻生祐未。上手いですね。そのプライドの高さゆえ、咲の破談とそれに伴う長男の恭太郎の江戸城出仕の停止という事態に絶望し、病に立ち向かう気力もないという感じを上手く演じてましたね。

 母を絶望の淵に追いやったのは自分であると自責の念にかられる咲は、この状況は母からの罰であるとして黙って受け入れようとします。
 しかし、仁の「咲さんは医者でしょう」という言葉に目を覚ますわけですね。医者である以上目の前の患者を見捨てることは出来ない。そう思い直した咲は仁と共に栄の治療を始めようとするのですが・・・。

 この脚気、当時から明治・大正に至るまでは国民病であり死の病であり、日露戦争の時など戦死者よりも脚気患者の人数の方が多かったとか・・・。これは当時の医学界が脚気伝染病説に固執したせいで、軍医でもあった森鴎外もその説を採ったひとりですね。
 特に江戸庶民は白米を食べられることが自慢の一つで、白米の偏食が脚気の原因ともなっていたわけで、江戸を離れ地方へ移ると脚気も自然と治ることもあったようです。そう言えば、前シリーズで仁が橘家で最初に朝ご飯を食べたとき、その白米のおいしさに思わず「うまい!」と言った場面があったような記憶がありますが、当時の白米は今よりも数段美味しいかったかもしれませんね。その美味しい白米が江戸という大都会での白米偏食を産み、そして、脚気で人々を苦しめるというのは皮肉なものです。

 当然、仁は脚気の原因がビタミンB1欠乏症であることを知っており、栄には白米以外にビタミンを多く含んだ食材を食べさせるとよいと分かっているのですが、仁や咲からのものだと分かれば栄が拒否することも明白。そこで甘いもの好きの栄が興味を示すであろうとドーナツを作ることを仁は考えるのですが・・・。

幕末の洋学第一人者佐久間象山

 仁と咲が栄の治療に手を焼いている時に、京都では佐久間象山が攘夷派に襲われます。史実ではその場で暗殺されるわけですが、ドラマ上では瀕死の重傷を負ってしまいます。
 この佐久間象山は、勝海舟の妹の旦那であり、坂本龍馬も若い頃には象山の塾に出入りしていたんですよね。そこで、勝海舟と龍馬は江戸の仁に治療を依頼することになります。

 仁としては、栄を見捨てるわけにもいかず、そして、象山という影響力の大きい人物の治療をすると歴史に大きな影響を与える危惧を抱き、京都行きを躊躇するのですが、今度は咲の「先生は医者ですよね」という言葉に京都行きを決意するわけです。
 仁と咲との言葉の遣り取りは皮肉的なものではなく、互いに信頼している感じを醸し出していましたね。2年経って絆も深まったようです。

 で、この象山、実は少年時代に木から落ちて大怪我をした時、現在にタイムスリップした経験があったのです!

 うーむ、この設定は秀逸ですね。

 現代文明を垣間見た好奇心旺盛な少年象山。進んだ知識を吸収しようと本などを読み漁るのですが、病院の階段から転げ落ちて江戸時代へと逆戻りしたわけで、それ以来、あの進んだ時代へ近づこうと必死で勉学に励み、当代一流の学者へとなった次第。
 しかし、周囲の人々はそんなことを知りません。象山は焦りを感じたでしょうし、周囲の人間が馬鹿に見えて仕方なかったでしょう。
 そういう状況が佐久間象山という人格を作り上げてきた・・・納得!ですね。

 未来を垣間見た象山と未来からやって来た仁が京都で邂逅するわけですが、医療器具を見た象山は仁が未来からやって来た人間だと直ちに見抜きます。
 未来の世界に一歩でも近づこうと進んできた象山です。そんな象山からすれば、仁は未来の進んだ医学を身につけた神にも近い存在です。そんな神にも等しい人物が、その力を使うことに対して「果たして歴史に影響を与えていいのか?自分はそれほどの存在なのか?」と悩み躊躇している。絶え間なく進もうとしてきた象山は、そんな仁を認めることはできません。仁のことを「傲慢だ」と罵り、「進め!」と叫びます。自分が努力しても手に入れられなかった力を持っている仁に「今はできることをせよ。進めー!」と最後の力を振り絞って叫び象山は息絶えます。禁門の変による火事の炎に巻き込まれながら・・・。象山の炎のような性格や生涯を象徴しているかのような最期でした。

 人斬りで有名な河上彦斎の凶刃に倒れた象山でしたが、その最期は満足だったかもしれません。
 河上彦斎はその後に象山の事績を知り、人を斬ることは無かったとか・・・。

 象山を演じた市村正親さん、熱演でした・・・って、あれれ、今年の大河ドラマで明智光秀を演じた人ではありませんか〜〜。おなつかしゅうございます。
 この熱演は、ちょっと前に光秀を演じたときに溜まった欲求不満をぶつけた結果なのでしょうか・・・???もし、そうであるなら今年の大河ドラマも存在意義があると言っていいかもしれませんね・・・。

 長くなりそうなので、続きは後日ということで。
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赤毛のアン | 2011/04/20 4:36 AM
 

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