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遺恨あり 明治十三年 最後の仇討
JUGEMテーマ:スペシャルドラマ

テレビ朝日のドラマスペシャル『 明治十三年 最後の仇討』が昨夜放映された。

このドラマ、原作は吉村昭「敵討」とのことですが残念ながら私は未読。
吉村さんは、史料を丹念に調査し、史実に基づきながらも単なる史料の羅列に終わらず面白く読ませてくれるので好きな作家の一人です。
という訳で期待を持って見ました。

面白かったです。

時代は、江戸から明治に変わる変革期。
勤王派と佐幕派、攘夷派と開国派などが全国的に入り乱れた混乱状況の中、九州の秋月藩の執政である臼井亘理は明治新政府が出来たばかりの京から帰郷。
中央政界の状況を知る臼井は、藩の舵取りとして国を開き改革していくことが必要と説く。しかし、藩内の攘夷派である干城隊の面々は反感を募らせ、攘夷思想の国家老は臼井の存在に危機感を抱き干城隊を焚きつける。国家老の後ろ盾を得た干城隊は、一瀬と萩谷を中心として臼井の屋敷に乗り込み、臼井亘理と妻を惨殺。難を逃れた長男の臼井六郎は現場に呆然と立ち尽くす・・・。

と言うのが物語の発端。事件そのものが怨恨などによる殺人と異なり当時の政情を背景として起こったもので、国家老が影に絡んでおり遺族たちが干城隊の非を訴えるも却下される始末。そして時代は「ザンバラ頭を叩いてみれば文明開化の音がする」と唄われた明治の御世。明治6年にはついに仇討禁止令が出されてしまった。そんな時代の中で六郎はどうするのか。

主人公の六郎を演じた藤原竜也は中々の好演でしたね。時代の流れを感じつつも仇討を諦められないという微妙な心情が伝わってきました。チョンマゲを切りザンバラ頭でありながら洋服を着ず袴姿のままでしたが、その立ち振る舞いに最後の武士の子という矜持を見ました。

六郎が入門する剣術道場の主であり、幕末の三舟として名高い山岡鉄舟は北大路欣也。この人が出ると画面が引き締まりますね。「仇を許すことはできないか?」と六郎に問いますが六郎の決意に変わりがないと察すると、屋内での闘争や脇差での戦い方などの稽古をつけます。仇討ちの虚しさを知りながらも弟子である六郎の想いも理解する鉄舟。彼は厳しい稽古を通して六郎に何を伝えたかったのであろうか・・・。

敵役の一瀬は小澤征悦。一瀬は過激な攘夷派であり、だからこそ臼井亘理殺害を実行したはずなのに、維新後さっさっと上京し新政府に判事として仕える身になっていた。颯爽と洋服を着こなし刀を杖に持ち替えた姿は六郎と対照的です。
うーむ、しかし、この一瀬の変わり身の背景に何があったのか・・・。その辺りの描写が無かったのが残念です。まぁ、六郎視点なのでしょうがないところでしょうか。ただ、その洒落た杖には刀が仕込まれており、仇持ちの身として油断してはいないところは、かつての剣の達人を彷彿とさせるところでしたね。

場所は、旧秋月藩主の黒田邸。維新後、元秋月藩士たちの交流の場となっている様子。
一瀬が出入りしているとの情報を得た六郎は屋敷を訪ねる。そこへ一瀬が・・・。危険を察知し、その場を去る一瀬。焦りを感じつつ、さりげなく後を追う六郎。六郎の目には、玄関で靴を履こうとしている一瀬の背中が・・・。

六郎は想いを遂げるわけですが、その時の描写はカタルシスを感じさせるとともに、六郎の父がやられる姿とも重なり虚しさをも感じさせるものでした。

西南戦争が終わって数年。不平士族の乱も静まりつつも、江戸時代の匂いも濃厚に残っている時代の中で六郎にどういった裁きが下されるのか!

・・・何と言うことでしょう・・・私は眠ってしまいました。
六郎の裁きは?六郎をめぐる女性たちは?母の敵である萩谷の行方は?
私自身も「遺恨あり!」となった昨夜でした。とほほ・・・。
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